結婚式に呼ばれる身分のときには、全然気にならなくて席を探すときの目安だったり、裏側に書いてあるメッセージを楽しみにしているだけだった結婚式の「席札」ですが、自分が結婚式を上げる番になってみるとなんか人と違うことをしてみたいと思うようになり、席札を自作してみようと思いました。
1.最初に席札のイメージを考える
今まで行った結婚式の席札ってだいたい同じようなものだったと思います。白いちょっと高級感のある厚手の席札で、特に印象はない感じ。まあ、多分あれが一番テーブルをデコレーションする上で統一感が出やすいものなんだと思いますが、なんとなくあれが嫌だったので、奥さんと相談して自分たちで作ろうということになりました。
ネットを検索しているうちにNAVERまとめの、
というページに辿り着いたので参考にしたり、招待状を購入した「ピアリー」のサイトに載っている席札画像を参考にしたりしました。
最終的には、席札を購入するのではなく、画用紙を買って自分たちで作ることにしました。だいたいのイメージとしては、
・黒い厚紙を台紙にする
・名前はベージュの厚紙に名前を印刷して貼り付ける
・席札にはその人の顔写真を貼り付ける
・台紙の裏には白いペンでメッセージを書く
という感じに決まりました。イメージが決まれば早速買い出しです。
2,席札の材料を買う
たまたま東急ハンズの近くに用事があったので、東急ハンズへ買い出しにいきました。最終的に、駐車場が1時間半くらいで600円近くかかってしまったので、今思えば近所のホームセンターで買ったほうがよかったような気がしました。
まずは、画用紙が売っているコーナーへ行きました。カードサイズの画用紙やまさに席札に使うような形の紙まで売っていて、「さすが東急ハンズ」とか思っていたのですが、のんびりしていると駐車料金がかさんでしまうので急ぎました。
カードサイズの紙を大きめの紙にあてて、枚数を測ってみるとB5サイズの画用紙1枚で席札が4枚作れることがわかり、25枚、席札100枚分、失敗しても良いように多めに買いました。
次は、席札に貼る名前のためにベージュの紙を購入です。こちらはスケールを持ってきていたので、名札部分を高さ2cmで考えて適当に5枚購入しました。
あとは、席札の後ろに書くメッセージ用の白いボールペンを購入して終了です。購入したものの合計金額は、
・B5 画用紙 21円×30枚 =630円
・白いボールペン =126円
で合計756円でした。や、やすい、、、。 早速家に帰って作業に取り掛かります。
3,まずは写真選び
席札に使う写真を選びます。ここで注意しないといけないのが、「出席者全員の写真」があることです。幸い、僕はカメラが好きなので結構写真を撮っていて余裕で全員分ありました。奥さんも写真好きなので無事に全員分ありました。ちょっと焦ったのが「親戚関係の写真」です。以外に親戚と写真を撮ることって少ないので、最初は昔の20年くらい前の写真を引っ張りだしてこようと思ってましたが、いとこの結婚式で結構撮っていたようで、ちゃんと最近の写真もありました。
ぼくの写真は基本的に外付けハードディスクにあるので、そこで気に入った写真を見つけたらパソコン本体に専用の「席札用写真」というようなフォルダを作ってコピーして移していました。コピーしておくと間違って加工してしまってもオリジナルの画像は残っているので安心です。
顔が大きく写っている写真じゃない集合写真とかも後で加工して切る抜くので、面白そうな写真があったらどんどん選んでいきます。選んでコピーした写真には「山田太郎1」などと名前をつけてわかるようにしていきます。最終的には一人に付き1枚ですが、ここで悩んでいると時間がかかるので、面白そうな写真があったらどんどんコピーしてフォルダに移して、最終的に1枚に選ぶほうが楽です。
4,写真の切り取り
これは、アプリを使うと便利です。ぼくは、こちらの「skitch」というアプリを使いました。
ウィンドウズユーザーは使えるのかわからないので申し訳ないのですが、Macユーザーは入れていおいたほうが良いアプリの一つだと思います。無料ですし。
skitchは簡単にパソコンの画面をスキャンできるソフトで、最初に席札の写真に使う画像を大きめに開いておき、skitchを起動して席札の写真に使う部分をスキャンするだけです。スキャンしたあとは、「ファイル」→「エクスポート」で画像を保存すればオッケーです。
skitchの使い方はかなり簡単ですし、他にも詳細に説明してくれているサイトがたくさんあるので、今回は説明は割愛させて頂きました。
5.画像の均等割り付け
これがかなり苦しみました。最初はワードを開いて、ワードのドキュメントに1枚1枚貼り付けていたのですが、これがかなり面倒。しかも、画像の縦横比が変わってしまうのがどうしても許せなくて、エクセルに挿入もしてみましたが、うまく行かず。
夜中の12時頃に悪戦苦闘しながらいろいろと「画像 縦横比 固定 貼り付け」などで検索していきますが、どうにも良いソフトが見当たらず、苦労しました。そんなことをしていたら、自分ですでにダウンロードしていた画像加工アプリがいくつかあったので、試してみることにしました。そうしたら、なんと! かなり楽に一枚の紙に同じサイズの画像を貼り付けてくれるアプリを発見しました。
こちらは無料の「Picture collage maker Lite」というのもあって、ぼくはそちらを使いました。ウィンドウズユーザーの方すいません。これもMac用のアプリです。ちなみに上のリンクをクリックするとアイフォン用のアプリに移動しますので、Macでダウンロードする場合はAppstoreから「Picture collage makaer Lite」と検索するとダウンロードすることができます。
ダウンロードしたら早速アプリを開いてみましょう。
すると画像のレイアウトを決める画面が出てきますので、ここで「Layout」の「Layout_04」を選びます。そうすると一枚の紙に12枚の画像を並べることができます。
レイアウトを選んだら次は、真ん中のシートに画像をドラッグ&ドロップするだけです。
こういう機能を探すために2時間くらいネットの世界をさまよっていたような気がしましたが、最終的には自分のパソコンの中に最適なアプリが入っていました。まさに、「灯台下暗し」ですね。
これで、12枚の画像を選んだら「ファイル」→「エクスポート」で12枚の写真を一枚の画像として保存すれば終了です。
6,画像を適切なサイズで印刷する
ちょっと自分のMacのパソコンとエプソンのプリンターでの設定になって申し訳ないですが、先ほど作った画像を印刷するときに、サイズを250%にして印刷設定で「普通」から「きれい」にして印刷しました。
このときに、A4の普通紙を使いましたが、普通紙でもできるだけ厚く上質な紙を使ったほうが良いです。あまり薄い紙を使うとインクで紙がよれてしまいます。
これで、1枚のサイズが約4.5cm×4.5cmの写真が人数分印刷出来ました。
7,席札用の名前を作成する
席札用の名前はエクセル(正確に言うとMac用の無料オフィスソフト「LibreOffice」の表計算」)を使いました。買ってきた画用紙のサイズはB5なので、まずはシートのサイズをB5に合わせます。他に設定したことは、
・行の高さを2cmに
・列幅を8cmに
・文字サイズを18に
・セルの配置で文字の位置を
「縦に中央揃え」「横に均等割付」に変更
・書体「ヒラギノ明朝」などの和風の固い感じに
以上で名札っぽいサイズに文字が変更されたと思います。あとは、名前の感じを間違わないように書くことと、「様」「ちゃん」などの敬称を間違えないようにしましょう。
これを、買ってきたベージュの画用紙に印刷しました。一枚余ったので、残りの一枚は名前を間違えてしまった時用にとっておきます。
印刷するときは、白黒にして「高精細」などの一番きれいな設定にすると意外にきれいに印刷出来ますよ。
8,画用紙をカットする
印刷した写真の紙、席札の台紙用の紙、名前の紙をカットします。
ハサミで切っても良いですが、カッターと定規で切ったほうがきれいです。
カッター定規は片面に金属がついていて定規が削れないものが良いです。
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また、カッターマットがあると便利です。
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ぼくは、カッターとカッターマットとカッター定規は本の電子化するときに利用しているのですが、持っているとかなり便利です。カッターは切れ味が良いので、今のところ裁断機を買うまでには至っていないです。
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こんな道具で画用紙を裁断していきます。B5を4つに切って席札の台紙は完成です。
あとは、写真と、名前を印刷した紙を切って終わりです。
9,台紙の裏にメッセージを書く
先ほど切った黒い台紙を半分に折って、裏にメッセージを書きます。白いペンで書いたら予想以上にかっこ良くしあがりました。
写真と名札を貼ったあとにメッセージを書くとぼこぼこして書きにくいと思って、写真と名札はあとから貼りました。このとき、メッセージを書き終わった台紙と名札と写真をバラバラにならないように一緒にしておいたほうが良いです。メッセージによっては、相手の名前を書いてないこともあって誰宛に書いたものなのかわからなくなることもあるからです。
10,写真と名札を貼って完成!
最後に、先ほどカットした写真と名札を貼って完成です。
普通のスティックのりで貼り付けてましたがかなりの枚数になるので予想以上に辛かったです。テープのりがあるとかなり楽になると思います。
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11.まとめ
席札を作るのは思ったより大変でしたが、個人的には満足のいく出来でした。制作にかかったのは写真の選定から紙のカット、メッセージなども入れて丸2日くらいです。正直、メッセージを短くすればもっと楽になったかも。一番大変だったのは印刷の設定を最適化するためのエクセルや写真の貼り付け関係だったので、それはこのページを参考にすればすんなりといくと思います。
・費用の比較
結婚式場で席札を依頼すると一枚160円でした。自分たちで作ったものと比較すると、
【結婚式場で依頼した場合】
160円 × 80人 =12,800円
【自作してかかった費用】
紙代630円 + 白いボールペン126円 =756円
差額は12,044円でかなり節約出来たと思います。まあ、費用対効果で考えればそれほど安くはなっていないですが、自分たちで自分たちの好きなものを作るという点ではよかったと思って満足しています。
最後に、もう少し台紙の黒い画用紙を厚いものにしておけばよかったです。