お互い大好きだからずっといっしょにいようと考えて結婚を決めたはずなのに、結婚式の準備の途中で喧嘩してしまえば、幸せなはずの結婚式が台無しになってしまいますし、その後の長い結婚生活に支障をきたしてしまうこともあります。
周りの人に結婚生活の危機を聞くと、子どもが生まる前後、家を建てる前後、そして結婚式の準備という答えが多いです。
意外と結婚する前から喧嘩してしまう人は多いのですが、実は我が家は喧嘩をしませんでした。
そこで、どのように喧嘩を避けたのか、何が良かったのか、新郎だった自分の立場から考えてみました。
結婚式の準備で喧嘩して分かれたカップルも
これは実際にあった会社の同期の女の子の話です。
5月くらいに初めて2人にあったときにはとても仲の良さそうなカップルだという印象でした。家に遊びに来てくれていろいろと楽しそうにデートの話などをしてくれたのを覚えています。
そして、12月に行った結婚式に行ってきました。
きらきらした会場でみんなに祝福されてとても幸せそうな2人を見て、こちらまで幸せな気分になれたほどです。式の途中には新郎のサプライズプロポーズもあったりして、会場はとても盛り上がりました。
結婚式も幸せそうだし、順風満帆な結婚生活を送っているんだなと思って1年後に久しぶりに連絡をとってみると、実はその後結婚していなかったそうです。
原因は結婚式の準備による喧嘩。
大きな喧嘩はしなかったけど、新婦だった彼女が言うには準備をまったく手伝ってくれないけど、いろいろ口を出す。何がしたいのかと聞くと答えてくれない、、などのことがあって結婚式前からちょっとずつお互いの関係にヒビが入っていったようです。
とりあえず結婚式までは済ませて、その後、婚姻届を出すという段階になっても彼氏のほうがやる気がなくて、そんな状態で結婚するのも嫌だからというわけで、結局婚約破棄になったそうです。
実際に結婚式の準備で喧嘩をするカップルは多いようで、ゼクシィのアンケートによると「結婚そのものをどうするかまで考えた」というカップルは14%、10組に1,2組はいるようです。
出典 結婚情報ゼクシィ カップルのホンネ通信 VOL.101「結婚準備中、ケンカした?」
しかし、実際に自分たちが結婚をするときになると「まさか自分たちに限って」と思って、そういうことは忘れてしまうもの。
自分の結婚式の準備のときにはまったく喧嘩することを考えていませんでした。
そして、実際に喧嘩をしませんでした。
何で喧嘩にならなかったのでしょう??
そこで、自分なりに振り返って分析してみました。
結婚式でやりたいことを書き出してみる
最初に夫婦で結婚式でやりたいことを書き出してみると、相手の考えていることや、自分の頭の中の整理ができるのでおすすめです。
自分はとくにやりたいことが思い浮かばなかったのですが、奥さんがやりたかったことは、
・人前式
・入場曲を友達に伴奏してもらう
・外でバーベキュー
・ウェルカムドリンクでアルコール飲み放題
という感じ。
やりたいことが決まってれば後は予算との相談ですが、自分たちの場合はお金がかからないものばかりだったので助かりました。
総額を意識してお金の計算
トラブルの元の一つは「お金」に関することだと思います。
結婚式の場合は新郎よりも新婦のほうが「やりたい」と思っていることが多いでしょう。しかし、やりたいことを増やしていけばお金がかかるのが結婚式。
自分たちの結婚式のときは最初に持ち出しの総額を意識していました。
持ち出し金額の予算は100万円。
結婚式場で最初に出してもらった費用、ご祝儀の想定も考えました。
・式場の見積もり 3,338,052円
・ご祝儀想定 32,000円 × 78人 =2,496,000円
差し引き 自己負担分 842,052円
その後、カタログギフトの手配、プロフィールビデオの作成など、自分でできることはやって安くするという形にして金額を減らしました。
エクセルを使って費用を書き出してみるとだいたいの自己負担分がわかるので便利です。
実際にはこちらの記事に詳しく書きましたが、
・結婚式場 2,602,790円
・その他 481,033円
・ご祝儀 2,360,000円
持ち出し金額 723,823円
となりました。
お互いにコスト意識を持った
持ち出し総額100万円の支払いを夫婦でどうするかを話し合い、とりあえず夫婦で半分ずつという形にしました。
金銭的な負担が半分になるので、この場合はうまく話し合いをしていかないとケンカになりやすいと思います。
なので、結婚式場で一つ一つのプランに対してちゃんとお互いにコスト意識を持って考えて選びました。
そうすることで「花飾りを減らす」「ビデオを友達に撮ってもらう」などでコスト削減ができました。
お金で解決できるなら安いかも
お金という現実と結婚式という夢のバランスを取るのは難しいですが、結婚式というのは一生に一度の思い出。一生に一度のことだから悔いのないようにやりたいことをやりたい。
でもやりたいことをやればお金がかかるという場合はケンカの火種になりやすいです。
個人的にはお金を払うことでケンカを回避できるのだったらお金を払ったほうが良いと思います。
お金は働いて稼げば元に戻りますが、失ってしまった夫婦の信頼感はなかなか元に戻りません。
もし、ケンカの元になりそうなことがお金を払うことで解決できるなら僕は払ったほうが夫婦の未来のためにも良いと思います。
こまめに打ち合わせをする
結婚式まで半年くらい準備期間がありましたが、それでもなかなか忙しかったです。
当時、遠距離恋愛だったのでテレビ電話を使って打ち合わせをしたりしました。いっしょに住んでからは見積もりやカタログギフトの選定など、細かいところの打ち合わせを頻繁に行いました。
こまめに打ち合わせをしてお互いの意見を交換しあうことで、相手の考えていることを理解しようという気持ちが大切なんだと気が付き、それはその後の結婚生活でも大いに役に立ちました。
相手に感謝の気持ちを伝える
結婚式を節約しようとするととにかくやることが増えます。自分たちの場合は、プロフィールビデオ、エンドロール、引き出物の手配、人前式のウェディングツリーの準備などなど膨大な作業になりました。
ほとんどは新郎である自分のほうが時間があったので作成しましたが、新婦である彼女はそのつど「ごめんね。ありがとう。」と感謝の気持ちを伝えてくれました。
その一言があるかないかが大きな違いだと思います。
一言言ってくれるだけでやる気がでましたし、お互い助け合おうという気持ちになれました。
結婚した周りに聞くと、やっぱり結婚式の準備はどちらかに偏ってしまうことが多いそうです。そのときに感謝の気持ちを伝えてるか、伝えないかでお互いの信頼関係に影響が出ると思います。
結婚式は新婦の夢
結婚する前の男性に話を聞いても「こんな結婚式にしたい」という話はいっさい聞こえてきません。結婚式に関してやりたいことが多いのは新婦です。
自分も結婚式に関して「〇〇がしたい」ということは特になかったので、基本的に新婦のやりたい夢を叶えてあげるように考えました。
でも、「じゃあ〇〇の好きなようにやりなよ」というとなんだか投げやりな感じになってしまうので、相手が「こんなのはどうかな」と言ったときに「それいいね」と言ってあげるのが一番だと思います。
常に相手の言うことに賛成していき、お金などの現実的な話はウェデイングプランナーさんに言ってもらうことで、うまい具合に夢と現実のバランスをとることができました。
新郎は「2人の結婚式」という夢を叶える、当事者だけど裏方という立場に徹すると、うまく話が進んでいきました。
一番大切なのは相手
結婚式で一番大切にしないといけないのは相手だと思います。
結婚式には式場の人、親、親戚、友達などいろいろな人が関係してきますが、それらの人のことはひとまず置いておいて、何かトラブルがあったら相手のことを考えて行動するとケンカもなく、信頼関係が深まると思います。
以上のようなことに気をつけていたからか、結婚式のときにはケンカがありませんでしたし、結婚後、現在子どもが2人いますが、いまのところ一度も夫婦喧嘩をしたことがありません。