結婚式の準備をしている人達で喧嘩をするという話はよく聞きます。やっぱり結婚式の準備を二人で同じように作業していくのは難しいですし、考え方やすれ違いはよくあると思います。
よく人には「結婚式の準備は喧嘩をするためで、喧嘩を乗り越えるためにある」という話もされますが、今のところ我が家は一度も喧嘩をしたことがありません。個人的には喧嘩はしなければしない方が良いと思っています。
そんなぼくが結婚式の準備で喧嘩をしないように心がけていることをまとめてみました。
1.自分一人だけ準備を「やってあげている」という意識はなくす
結婚式の準備は二人で一緒にやれれば一番良いですが、お互い忙しく時間がなかなか合わないことも多いと思います。一緒に暮らしていればまだ楽ですが、離れて暮らしていれば不便も多く、意志の疎通が難しくなり喧嘩になりやすいでしょう。
周りの人を見ているとどちらか一方に作業が集中している場合が多いです。そんなときに気をつけてほしいのが、「私は一人でこんなに頑張っているのに…」という意識をなくすことだと思います。我が家では作業はぼくに集中していますが、自分一人だけが頑張っているという気持ちを持ったことは一度もありません。結婚式の準備だけで考えるとそうかもしれないですが、別のところで奥さんが支えてくれているということもあるからです。
「やってあげている」という考え方は一番危ないです。人に対して「やってあげている」という意識を持つとそれは態度や言葉に出やすくなって、相手にトゲトゲした印象を与えてしまい喧嘩をする原因になるでしょう。
やることは一緒になので、考え方を変えて「自分ができることはやる。相手も忙しいんだ」と思えば作業をするのも楽しくなりますし、自分が作業をすることで奥さんから感謝されればうれしいものです。黙々と作業をしていれば相手も心配してくれて手伝う気になると思います。
逆に、もしやってもらっている立場なら必ず感謝の言葉を忘れないように伝えましょう。
2.役割分担をしてスムーズに作業をすすめる
うちも最初は何でもかんでも奥さんと二人で話し合って決めようと思っていました。しかし、それではなかなか進みません。曲1つ決めるにもいろいろと二人の意見、考え方が出るので決まるものも決まらなくなります。
あまり前に進んでいかないと焦りから苛立ってしまい、喧嘩のもとになることになるでしょう。
そうならない1つの提案としては、「役割分担」をしてはどうでしょうか? 例えば披露宴の曲を決めるのは奥さん、2次会の曲を決めるのは夫。プロフィールムービーを作るのは夫、ウェルカムボードを作るのは奥さんなどと役割を決めます。
これは、役割を決めるだけで、実際には二人の意見を反映させます。作業の責任を分けるというだけです。自分が作業の責任を受ければやらなければいけないという使命感が出てきますし、作業の責任を分けることで片方に集中していた作業の負担が減り気が楽になっていイライラすることも減ると思います。
役割を決めたからすべて任せたというわけではなく、例えばプロフィールムービーの担当になれば、どの写真を使うかということは相手に意見を聞いたり、曲選びなら一度プランを作ってみて、相手に意見を聞くなど、すべて一人で決めなければ二人で作業していることになり、二人で作った結婚式になるでしょう。
3.途中でこだわりを捨てることも必要
結婚式にはこだわりがあると思います。特に女性の場合は結婚式に憧れがあるので、こだわりたい部分はとても多いと思います。しかし、こだわりを持つということはそれだけ大変なこともあります。特に自分だけのオリジナリティにとんだ式であればあるほど大変になるでしょう。
うちも最初はいろいろとこだわっていましたが、だんだんと時間がなくなってくるにつれてこだわりは減ってきました。と、いうかこだわっていられる時間がなくなってきたのです。
どんな風に式をあげても、そこに来てくれる祝福してくれる人たちは二人のために来てくれた人たちで、その人たちと作る結婚式は二人だけのものだと思います。ときにはこだわりを捨てることも必要だと思いました。
4.気がついたら自分から率先して作業する
結婚式の準備でやることは山のようにあります。それをそれぞれ相手任せにしていたら進むものも進みません。大切なのは気がついたら自分から作業をするということです。そうすることで、相手への気遣いの心が芽生え、その後の結婚生活もうまくいくのではないかと思います。
多分、これはその後の結婚生活でも使える話だと思っています。掃除など気がついた方がやれば良いと思いますし、やったあとに「やってあげた」という心を持たないようにすればうまくいくのではないかと思っています。
5.時には思い切ってお金を払うことも大切
うちはなるべくお金をかけないように何でも自分たちで準備をしました。とりあえず、自分たちでできることはすべて自分たちでやろうと思っていたので、ペーパーアイテムはすべて手作り、引き出物の手配なども手作り、披露宴で流すムービー関係や音楽も自分たちで作りました。
そこまで作ってみてわかったのはやはり「大変」だということです。時間がある方なら良いですが、やっぱりこだわって作ると大変な時間と手間がかかります。そうなると「早くやらなきゃ」と焦ってイライラしてしまい喧嘩のもとになることもあると思います。時には、式場にお金を払って作ってもらったりやってもらうことも必要だと感じました。
6.会話を増やし意思疎通をはかる
仕事から帰ってきてのんびりテレビをつけてゆっくりしたい気持ちもあると思いますが、結婚式の準備で大切なのは「会話の量」だと思います。我が家は極力テレビを見ないことに決めました。そうすることで、仕事から帰ってからの夕飯の時間では会話が自然に産まれますし、食事が終わったあとも部屋が静かなので「じゃあ結婚式の準備でもする?」という雰囲気にスムーズになります。しかし、見たい番組もあるので、それについては録画しています。録画することで、会話の時間を大切にし、テレビに合わせた生活をしなくても済むようになりました。
まだ、一緒に暮らしていない人には「スカイプ」がおすすめです。ぼくも、最初はお互い遠く離れて住んでいたので、帰ってくるとスカイプのテレビ電話をつけて一緒に御飯を食べながら話をしたりしていました。スピーカーにつなげば一緒の部屋にいるような感じになるので便利ですし、通話料も無料なので安心して使えます。
7.ときには気分転換も必要
結婚式の日が迫ってくるとだんだんと焦り、会話がほとんど結婚式の準備のことばかりになってしまいます。そうすると通常の会話がなくなり、なんとなくさみしい感じになったり、ギスギスした空気になります。
そういうときに、ときには気分転換をすることも必要だと思います。我が家は、結婚式前に引越して一緒に住むことになったのですが、やはり会話が結婚式の準備の話ばかりになってしまいました。そのため、ちょっと気分転換のために引っ越してきた当初話をしていた「ベランダでご飯」を実践してみました。テーブルと椅子をベランダに出して、キャンドルに火をつけて食事をすることで、良い気分転換になりました。
お酒が好きな二人なら居酒屋へ行って打ち合わせするというのも面白いと思います。お酒を飲みながら話をしていると、お酒の勢いもあってどんどん決まっていくこともあるでしょう。
あまり結婚式の準備で煮詰まってしまうと二人の関係が良くなくなると思いますので、たまには気分転換をしてみてはどうでしょうか?
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