結婚式前にはやることがたくさんありますが、引越しもその1つです。引越しは結婚式の1ヶ月前には済ませておくことをおすすめします。結婚式前後はどうしてもバタバタするし、実際に結婚式をしてみて想像以上にやることがありました。そこで、上手にアパート、マンションを借りるコツを書いてみました。
1.どこに住むか決める
まず、一番最初にやることは「どこに住むか」ということです。これは、アパート、マンションなどの物件の位置というより、二人が住む場所です。例えば、「新郎の仕事先の近く」「新婦の仕事先の近く」「新郎の実家」「新婦の実家」などです。
どこに住むかということは、今後の生活を決める上で重要なことです。「絶対に同居は嫌だ!」という人もいれば、「将来家を買うためにお金を貯めたいから同居で我慢」という人もいるでしょう。
どこに住むかということは、二人の仕事も絡んできます。新郎と新婦が離れて暮らしていて、二人共会社に勤めていれば、仕事を変えたり辞めたりする必要が出てくる可能性もあります。
ぼくの場合は自営業で場所が関係なかったので、奥さんの職場と奥さんの実家に近いところに引越ししました。友達で、結婚したけどそれぞれの仕事の都合でずっと別居しているという人もいました。これは、それぞれの家庭の問題なので、新郎と新婦はよく話し合って、将来子供ができたときのことや、仕事の将来設計まで考えて決めたほうが良いと思います。
2.社宅、公営住宅も検討
結婚するといろんなことでお金がかかります。「引越し」「不動産費用」「家具家電」「結婚式費用」「新婚旅行」などなど。なるべくお金を節約するためには社宅や公共住宅も選択の1つとして考えておくと良いです。
ちなみに、うちは社宅に住んでいて給料の5%が家賃というありがたい状況です。公共住宅も収入の何割というところが多いので、地元の公共住宅を一度調べてみると良いかもしれません。入居が抽選だったり、時期が決まっていたりするところもあるので、検討するなら、社宅、公営住宅ともに早めに情報を集めると良いです。
3.エリアを決める
二人で住む場所がなんとなく決まってきたら、エリアを決めましょう。将来の子育てを考えて公園が近いところや、とりあえず二人の時間を楽しみたいから繁華街の近く、実家にすぐに帰りたいから実家の近く、出かけるのが好きだから駅の近くなど、いろんな条件があると思うので、二人でそれぞれいくつか候補を出して、最終的に候補を見せ合って絞っていくと良いでしょう。
友達は夫婦でテニスが趣味で、無料テニスコートの近くに引越しました。
4.間取りを決める
部屋の間取りを決めます。1LDK、2DKなど表記はありますが、二人で使う部屋、例えば「寝室」「書斎」などを考えるとイメージしやすいと思います。いろんな新居を見てきましたが、1LDK〜2DKくらいが一番多く、「寝室」「リビング、ダイニング」というパターンが多いです。子供が産まれても小さいうちは一緒に寝られるので、そのくらいの広さでも十分でしょう。
5.築年数を決める
新築など築浅物件にこだわるか、古くても安い方が良いのか。このあたりは、二人で話しあいましょう。築浅にこだわれば、その分部屋の広さなどが犠牲になりますが、古くても良ければ、その分安くなったり、広くなったり、駅に近くなったりするので、築年数を犠牲にすることで、その他の条件を良くできます。
6.家賃、共益費を決める
ここは、今後の生活に関わってくることなので、重要です。大切なのは、引越し先に「いつまで住むか」ということです。将来家を買うためにお金を貯めるならなるべく安い方が良いと思いますし、数年間二人だけで新婚生活を楽しむのであればきれいで多少高くても良いと思います。
あとは、仕事の関係です。共働きであれば多少無理ができますが、働くのが1人だけなら、給料を確認して無理のないところに抑えましょう。目安としては「月収の30%以下」ということも言われています。
7.部屋の向きを決める
日本では南向きの日当たりの良い物件が人気ですのが、南向きは必然的に家賃が高くなりがちです。ここも、築年数と一緒で我慢すれば他の条件を良くすることが簡単な項目です。
二人共共働きで、昼間はほとんど家にいないという理由で、日当たりを犠牲にする人もいます。
8.部屋の階数を決める
基本的に日本では1階は安く、上の階は家賃が高いという傾向にあります。1階の良さはちょっとした庭が使えたりするので、ガーデニングが好きな人には良いですし、家賃が安い、子供が出来たときなど、家の前で遊んでいてもすぐに見える、買い物の荷物が運びやすい、子どもとベビーカーを担いで部屋に入るのが楽などという利点があります。ただし、外から侵入しやすいので防犯上心配という声もあります。
上の階は景色がきれい、日当たりが良い、外から見られにくい、洗濯物を気にせず干せる、外から侵入しにくいという利点もありますが、災害時にエレベーターが止まったら大変、荷物が多いときは面倒、階段しかないと不便、風邪が強い、家賃が高めということなどもあります。
良い面、悪い面はそれぞれにありますので、二人で話し合って決めましょう。
9.不動産諸費用、家賃の払い方を決める
アパート、マンションを借りるときには不動産関係のお金がかかります。相場としては、
・前家賃 1ヶ月分
・仲介手数料 1ヶ月分
・敷金 3ヶ月分
の合計5ヶ月分くらいの家賃は最低でも必要になってくるということを頭にいれておいてください。この他に、場所によっては「礼金」「家賃保証会社利用料」などがかかる場合があり、その場合はさらにプラス1ヶ月分、2ヶ月分とかかります。。これは物件によって違うので、不動産会社に確認しましょう。
一ヶ月の家賃が6万円の物件だとしたら、30万円〜40万円のお金がかかる計算です。これと合わせて、毎月家賃が発生します。
このあと、「引越し」「結婚式」「家具家電」「新婚旅行」などいろいろとお金がかかってくることが多いので、どちらがどれだけ負担するかを話し合っておきましょう。
10.家賃の値切り方
これは、重要ですが家賃は必ず「値切り」ましょう。以前不動産関係の仕事をしていたのですが、今の大家さんは昔のように景気が良くて偉そうな大家さんばかりではなくて、空室が多くて入居者集めに苦労している人も多いので、以前に比べるとかなり家賃を値切りやすくなりました。
家賃の値切り方としては、まず最初に住みたい物件を決めることです。住むかどうかわからないのに「安くなりますか?」というような話をしても不動産屋も無駄な動きになるので、交渉に本気を出してくれません。大家さんとの間には不動産屋がいるので、不動産屋に動いてもらいやすいようにすることが大切です。
そのためには、まず物件を「決める」ことです。二人で話あって、「ここなら住みたい」というところが決まってから交渉に入ります。
通常、不動産の入居に関しては「申込書」と呼ばれる書類を書きます。申込書とは、住みたいと言っている人の名前、年齢、住所、職業、連帯保証人の情報などを書いた書類です。この申込書を書くことで、大家さんに「住みたい」という意思を伝えて、大家さんに了承をもらいます。
ここで初めて家賃の値切りの話をします。例えば、65,000円の家賃だったら、申込書と一緒に60,000円になら住みたいと思っているという意思を不動産屋を通して大家さんに伝えてもらいます。これなら、もし一円も安くしてくれなかったら別の部屋を探せばよいので、気が楽です。もしかしたら、60,000円は無理だけど63,000円にならすると言ってくれるかもしれません。
たった2,000円でも毎月のことになると結構大きい金額です。まずは、物件を決めてから値切るようにしましょう。結婚式関係ではたくさんお金がかかります。引越しをするときにもなるべく安くするために引越し価格ガイド を使って見積もりを取るようにしましょう。