結婚式当日には、悩みに悩んで決めたお気に入りのウェディングドレスを着て、打ち合わせをして決めたヘアセットをして、みんなの前を歩くことになります。そのときは、出席者のみんなに注目され、カメラマンに写真やビデオを撮ってもらって、一生残る記念になるでしょう。
しかし、そんなきれいに着飾っても当日の歩き方や姿勢、作法などがうまく出来てないと、カッコ悪いまま写真やビデオなどの記録として一生残ってしまいます。
そうならないために、事前に歩き方、姿勢、作法などを頭に入れておくと良いです。
1.基本姿勢
・モデルの立ち姿をイメージしましょう。
・足の裏全体に体重をかけ、頭を紐でつられているようなイメージで立ちます。
・肩甲骨を下に引き寄せるようにし、背筋を伸ばします。
・ヒップに力を入れてバランスを保ちましょう。日頃から心がけるとヒップアップになります。
2.ブーケの持ち方 ブーケの位置に注意しましょう
・左手の親指をステムに沿わせて握り、右手を軽く添えます。
・おヘソの少し下の位置で持ちましょう。
・頭、肘、ブーケがひし形になるように持つととてもきれいです。
3.挨拶の仕方
・新郎よりワンテンポ遅くお辞儀をするのがポイント
・基本姿勢を保ったまま、15〜20度くらい軽くお辞儀をします。
・頭だけが下がらないよう、頭、背中、コシがまっすぐになるようにしましょう。
4.基本的な歩き方(1人の時)
・ゆっくり一歩ずつ優雅に歩きましょう。
・すり足のイメージでドレスの裾を巻き込まないよう、つま先から床に足をおろします。
・頭が下を向かないよう遠くを見るようにしましょう。頭がさがるとドレスの裾も下がってしまうため、裾を踏みやすくなってしまいます。
5.基本的な歩き方(二人で並んで歩くとき)
・新郎は新婦の半歩から一歩前を歩きます。(歩き出しの足を決めておきましょう)
※ドレスの裾を踏んでしまったら
・慌てずに、踏んでしまった足を上げ再度歩き出します。
・新郎が踏んでしまっている場合は腕を引き寄せて合図を送ります。
・後ろに下がったり、急に動き出したりすることは避けましょう。
6.フェイスベールの上げ方(新郎)
・右足を一歩前に出します。
・新婦の顔はばくらいの位置でベールに親指を入れて、手のひらを返しながらベールを持ち上げます。(この瞬間に写真のタイミングがあるときは少し止まる)
・顔の横のベールをよけながら新婦の方に手を添えて起こし、足を元の位置に戻します。
7.フェイスベールの上げ方(新婦)
・右足を下げ軽く膝を曲げます(ベールを上げている間はこのまま待つ)
・上げにくそうな場合はもうワンクッション膝を曲げます。
・新郎が起こしてくれるのと同時に下げた足を元に戻します。
8.グローブの脱ぎ方
・おへその辺りで動作をするときれいに見えます。
・左手のグローブの縁を右手で挟み、親指の付け根辺りまで折り返します。
・左手が上になるように両手の平を重ね、親指から順に指先をひっぱり脱ぎやすくします。
・指先をゆるめたらそのままゆっくりグローブを抜きましょう。
9.泣き方
・ハンカチを用意するのを忘れずに。
・頬に流れてしまう前に出てきた涙を抑えるように拭きましょう。
・ハンカチは無地や薄いブルーのものを用意しましょう。
10.まとめ
すべての動作は慌てずゆっくりとします。振る舞いを優雅にすることで、後でビデオを見返したときに美しい動作になっています。姿勢が悪いとせっかくの一生の思い出も台無しになるので、姿勢に気をつけてください。
樋口 眞理 学習研究社 2006-09
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